
志摩を代表する名物「てこね寿司」は、古くから漁業が盛んな志摩市志摩町和具の漁師が、かつお船に乗って一本釣りでかつおを獲り、忙しい漁の合間に船の上で食事をとる際に、かつおを刺身にして醤油に漬け、ご飯に混ぜて手軽に食べたのが始まりで、手でこねて作ったことから「てこね寿司」と言い伝えられている漁師の料理です。
明治時代には、漁師の家庭や地域の人々にも広まり、家庭料理として受け継がれるようになり、祭りや来客時に出されるようになりました。
昭和時代になると、志摩地方の代表的な郷土料理として位置づけられ、伊勢志摩を訪れる観光客にふるまわれ、現在も市民のソウルフードであり、地元の名物として観光客にも親しまれています。
日本の多様な食文化の継承・振興への機運を醸成するため、地域で世代を越えて受け継がれてきた食文化を、100年続く食文化「100年フード」として認定し、地域とともに継承していくことを目指す文化庁の取組です。
てこね寿司は、文化庁の食文化機運醸成事業「100年フード」において、令和7年度「伝統の100年フード部門~江戸時代から続く郷土の料理~」に認定されました。
また、審査を行った有識者からの評価が特に高かった3件に選ばれ、有識者特別賞を受賞しました。
