【イベント】伊雑宮の御田植式 2025

伊雑宮の御田植式とは

御田植式は伊雑宮(いざわのみや)に古くから続く神事で、「磯部の御神田(おみた)」の名で国の民族文化財に指定されています。

御田植式の歴史

御田植式の起源については、次のような伝説が伝えられています。
約2000年前、伊勢神宮に神饌を奉納する御贄地(みにえどころ)を探していた倭姫命が、海産物の豊富な志摩の地を選ばれました。
その折、この地に真名鶴が稲穂を落とすのを見た倭姫命は、「物言わぬ鳥すら奉るものを」と感心し、その稲穂から天照大御神に供える米を作らせたと伝えられています。
この伝承に基づき、志摩では古くから米作りが神事として行われてきました。
その象徴として、毎年6月24日に御田植式が執り行われ、今もなお神への感謝と祈りが込められた伝統行事として受け継がれています。

御田植式2025

しばらくの間は、新型コロナウイルス感染症対策のため、規模を縮小しての式の開催と、一般のお客様のご見学をお断りしていましたが、今年は昨年と同様の開催となりますので、ご見学いただくことが可能です。
色鮮やかな装束は青空と新緑に映え、地元の人々の厳かな一連の行事は優美であり、荒々しくもあり、見る人の心に残ることでしょう。
志摩に初夏の到来を告げるこの御田植式をぜひご覧にお越しくださいませ。
※写真撮影はマナーを守っていただきますようお願いいたします。

スケジュール

8:10朳(えぶり)・田道人(たちど)役は「七度半」の使いにたつ。
9:50「式三番」を納める。
10:20伊雑宮一の鳥居内に整列し、修祓をうける。
10:30御正殿に参拝する。修祓所にて神職は作長に早苗を授ける。
10:40伊雑宮より御料田に参進する。
11:00御料田に参着する。神職は御料田を清め、作長は左、右、中と早苗を奉下する。
早乙女、田道人らは苗代を三周半して早苗を取る。
竹取神事に出る裸男は御料田に入り、苗取りが済むのを待つ。
11:20「竹取神事」
11:30「御田植神事」
小謡一番から九番が済むと中休みとなり、奉仕者は若布(わかめ)の引張肴で酒宴をする。次いで簓「おくわか・さいわか」による「刺鳥差(さいとりさし)」の舞。続いて小謡十番から十八番で御田植が終わる。 13時頃終了。
15:00「踊込み」。御料田から約2時間かけて伊雑宮一の鳥居まで練る。
17:00役人一同一ノ鳥居内に整列し、太鼓、簓(ささら)の三人が 「千秋楽の舞」を行い、御田植祭はめでたく終了する。

※当番地区により多少時間が異なることがございます。

アクセス

電車でのアクセス
近鉄志摩線「上之郷」駅下車。そこから徒歩3分で御田植式が行われる伊雑宮にアクセスできます。

車でのアクセス
国道167号線を進み、「磯部ふれあい公園」に駐車してください。そこから伊雑宮まで15分弱の道のりです。

ギャラリー

七度半の使い

式三番

修祓

苗代を三周半

竹取神事

竹取の神事③

御田植神事

御田植の神事①

踊込み

千秋楽の舞

踊りこみ①
千秋楽の仕舞①

アクセス

チラシ・PDF

お役立ちリンク

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